中位の濃さの赤紫色である。中心にルビー色の輝きが見られバランスのとれた色合いとなっている。豊かさもあり。ラズベリーやコンポートのブルーベリー、そしてカシスリキュールの香に樽由来のバニラ香や焦がしたナッティな風味あり。酸味と果実味が良くこなれていてバランスの良い味わいである。かすかに舌に絡むねっとり感がなめらかであり、複雑な味わいとなっている。余韻も長く、品種の良さを十分に活かした作りであり、新しい発見でもある。十分に味わいとして楽しめる、期待の一つ。 オックステールシチュー 若鶏の赤ワイン煮　オニオンソースで Peter Paul 紫色を帯びた若々しい濃いガーネット色である。照りもあり、ボリュームある色合い。ブラックベリーや、ミラベルリキュールの香にコンポートのベリーの香あり。ウッディなスパイスも。しっかりした果実味と酸味がしっかりとコントロールしていて、果実味豊かな味わいである。少々アルコーホリックであるが、若さゆえか。時間と共にこなれたタンニンを含んだ果実味が出てくる。バランスの良さの中にも心地良い渋みが印象的。 牛サーロインステーキ　ペパーソース 黒豚の角煮　マッシュポテトと共に Jack Larkin 淡いヴァイオレット色の輝きがエッジに見られるが、濃いガーネット色である。スミレの花をイメージするような色合い。ブラックチェリーやコンポートのブルーベリー、そして干しアンズの香に樽由来の樹脂の香、少々動物的なミネラル香あり。アグレッシブな酸味がアタックに感じられるが、果実の甘味にボリュームがあり、それが一体化してこってり感がある。甘苦さとなる豊かな味わいであるが、余韻はなめらかである。カリフォルニア・ワインらしい味わいが出ていて、これからますますうまくなるであろう。 ビーフストロガノフ 牛レバーとピーマン炒め Chase きれいなピンク色であり、輝くようなピンクのバラの花ような可憐な色合い。そしてルビーの輝きもみられる。レッドチェリーの香にドライフラワーの香、そして湿った草やヨード香あり。心地良いしっかりした酸味があり、果実味をうまくコントロールして溶け合い、フレッシュな赤いフルーツを食するような味わい。ロゼワインとしてはドライな味わいであり、それがすっきり感と心地良さを出している。暑いビーチなどで飲みたいようなイメージを感じられる。楽しみなワインである。