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The 90 Plus Wine Club Jp

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第11回 プレミアム・セレクション

Ancien  アンシエン 

設立年:1992
オーナー:ケン・ベルナルズ
ワインメーカー:ケン・ベルナルズ
解説: 1992年、アンシエンは初めてカーネロスの南西端の丘の上に4列に並ぶ葡萄から2トンのピノ・ノワールを収穫した。この5バレルの生産がアンシエン・ワインの始まりとなったのである。以来、彼らはピノ・ノワールが高質なものから崇高なものに進化できるべき希少な土地を追求し続けてきた。より高質なピノ・ノワールの追求には相対的ピノ・グリだけではなく、そのブルゴーニュと同種のシャルドネの生産も加えた。アンシエンは、これらの2種類の白ワインのためにフランス職人の伝統に従って樽発酵と熟成の方法を取り入れている。 

 

Broman Cellars  ブローマン・セラーズ

設立年:1994
オーナー:ブローマン・ファミリー
ワインメーカー:ボブ・ブローマン
解説: ボブは成人してからずっとワインメーカーとして働いている。彼は、カリフォルニア大学デイビス校卒業後、塗装職人としてワインメーカーへの道を歩み始めたことを冗談めかして語る。彼はマティーニのセラーで働いているときに、刷毛やロールやスプレーで塗料を塗ることを学んだ。その後、彼はリバモアのコンキャノン・ワイナリーに移り、ワインメーカーの助手からワイン造りへの道を進み始め、ワインメーカーとして経験を積む。スタッグス・リープ・ワイン・セラーズが次の職場となり、5年間滞在した後、ゲノックへ、そしてセント・スペリー・ヴィンヤード・アンド・ワイナリーへと転職を重ねた。また、彼はフランス、グルジア、イタリア、チリ共和国でコンサルティングの仕事をしながらワイン造りと管理の技能を磨いていった。それぞれの職場は、彼のワイン造りの技術を磨き、高め、向上させる貴重な体験だったと彼は言う。
今では、娘のリサと並んで働くブローマン・セラーズが、家族の情熱となっている。生産量は少量の超プレミアム、手作りのカベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、ソーヴィニヨン・ブランを含む1400ケースだが、ブローマン・セラーズの目標は、ゆっくりと成長することでありながら、ワインに個々の注意を払い続けることができる規模範囲を超えないことを重要視しているのである。 

 

Bouchaine Vineyards & Winery  ブシェーン・ヴィンヤーズ&ワイナリー 

設立年:1981
オーナー:ジェレット&タチアナ・コープランド
ワインメーカー:マイケル・リッチモンド
解説: ブシェーン・ヴィンヤーズ&ワイナリーは1981年にジェレットとタチアナ・コープランドによって購入され、成長し、ナパ・ヴァレーのカーネロスAVAで葡萄の生産及びワイン造りの基軸となっている。2人は、特別のワインを造るという彼ら自身の気持ちを高めるために2002年にマイケル・リッチモンドとグレッグ・ゴーティエというダイナミックなチームを雇った。グレッグとマイケルは、マイケルのアカシア・ワイナリーの創立からシャロン・ワイン・グループでの管理経験など、それぞれの25年間以上の専門知識をこの歴史的なプロパティにもたらした。
ブシェーンは、官能的な喜びで面白い、層状のワイン造りに常識的な持続可能なやり方を今日でも適用し続ける。彼らの3つのシンプルな信条は、1には害を及ぼさない、2には良き隣人である、3には複雑な、洗練された最高のシャルドネとピノ・ノワールを造ること。現在はベテランのワインメーカーたちと、醸造学と葡萄栽培を専攻している革新的な学生の准ワインメーカー、アンドリュー・ブルックスの融合によってワイン造りが行われている。彼らの造るワインは「ピノの特徴であるエーテル性の香を犠牲にすることなく、パワーと本格的な風味をブレンド」するマイケルの、そしてピノ・ノワールの目標を美しく具体的に表現している。 

 

Canard Vineyard  カナード・ヴィンヤード 

設立年:1983
オーナー:リッチ&キャロライン・ザプレスキ
ワインメーカー:ブライアン・グラハム
解説: カナード・ヴィンヤードは、少量の手造りワインをほぼ30年間生産してきている。ワインのすべては巧みに、各品種が最高に表現されるような栽培法で育てられる葡萄により生産される。カナードは、量より質を重視したワイン造りに専念している。カリストガのダナウィール・レーンとシルバラード・トレイルの北西角に位置し、25エーカーのプロパティはナパ・ヴァレーでは歴史的な葡萄畑と評されている。プロパティは元来、1847年に不運にも捕らわれたドナー団の生存者を救出する救援隊を指揮したキャプテン・リーズン・P・タッカーの屋敷であった。カナードでの居住地は、1859年に建設され、1800年代後半には地域社会活動の場となった。ジンファンデルは120年以上前に植えられ、著しく乾燥した地に植えられた葡萄は、未だに非常にエレガントな果実を実らせ、少量ではあるが、誰もが切望するジンファンデルに含まれる。長年にわたり、カベルネ・ソーヴィニヨンは当然のこと、メルロ、カベルネ・フラン、プチ・ヴェルドが植えられており、骨の折れるような細心の注意が求められるが、非常に効果的な慣しで世話がされてきた。このレベルでワイン造りを挑むと、識別と犠牲の多くが要求され、そのほとんどが葡萄畑で行われる。その結果、人間と自然の調和で成り立った傑作ができるのである。 

 

Donelan  ドネラン 

設立年:2008
オーナー:ジョー・ドネラン
ワインメーカー:タイラー・トーマス
解説: 葡萄園が選ぶ最高のシラーとカリフォルニアの北岸生産の他のローヌ品種ワイン造りを目指すドネラン・ワインを設立する30年程前から、ジョー・ドネランはワインへの認識や理解を育んできた。ピノ・ノワールとシャルドネは2009年のヴィンテージより追加されている。ジョーは、妻のクリスティン、直販のマネージャーに息子のトリップ、ワインメーカーのタイラー・トーマスとアシスタント・ワインメーカーのジョー・ニールセンで生産チームを組んでいる。
タイラー・トーマスは、植物学の理学士及び理学修士を取得しながら、ワインを嗜むために彼のフランス人血筋を調べることにした。海外旅行から戻った彼は、カリフォルニア大学デービス校で葡萄栽培とワイン醸造学の理学修士も取得する。彼の存在はチームにとって多くの経験とワイン醸造の芸術と科学に対する自然な親近性をもたらしているのである。
ジョーとタイラーは、独特のワインを生産するためには彼らが好んで飲むワインの特徴と必要性を理解して、最高のワインはユニークな土地柄から生まれるという哲学を追求する。そして、「我々は、一カ所の畑から並のワイン(それが非常に良好であっても)を造ることに一切興味がない。我々は様々な土地を分析し、各地で最高のもののみを発見したいと思っている。」と言っている。 

 

Hudson Vineyards ハドソン・ヴィンヤーズ 

設立年:1981
オーナー:ロバート・リー・ハドソン
ワインメーカー:クリストファー・ヴァンデンドリエッシュ
解説: ハドソン農場の平和的で牧歌的な環境には、所有者ロバート・リー・ハドソンのエネルギー、強さそして情熱が潜んでいる。彼の先見性と並外れた勤勉さが、現在の高く評価される葡萄畑に土地を変えさせた。テキサス州ヒューストンで生まれ育ったリーは、アリゾナ大学の園芸学の学士号を取得後、ブルゴーニュのモレ・サン・ドニでドメーヌ・デュジャックの誇るジャック・セイスの下で働いた。そこで彼は、神聖な葡萄園からの偉大なる葡萄が真に世界クラスの高級ワインを生産することを学習する。リーは、カリフォルニア大学デービス校で葡萄栽培とワイン醸造学を続けるために米国に戻り、その時のクラスメートの多くが現在では彼のクライアントとなっている。リーは現在のカーネロスを購入する前に、サンタ・バーバラからメンドシノまで適した土地を探し歩き、1981年にハドソン・ヴィンヤーズを設立した。
ナパ、カーネロスのなだらかな丘陵の中心部の深い場所にハドソン・ヴィンヤーズは位置し、特有の立地条件から独特な葡萄を生産している。ハドソン・ヴィンヤーズ・ワインの源である葡萄は他の32のワイナリーに販売され、そのうちのいくつかは「ハドソン・ヴィンヤーズ」と明記されている。3種類の白い品種(シャルドネ、ヴィオニエ、ルーサンヌ)と7種類の赤の品種(シラー、メルロ、ピノ・ノワール、カベルネ・フラン、グルナッシュ、プチ・シラー、バルベラ)は、この土壌から生産されている。 

 

HUNNICUTT ハニカット 

設立年:2001
オーナー:シアナ&ジャスティン・ハニカット・スティーブンス
ワインメーカー:カーク・P. ヴェンジ
解説: ジャスティン・ハニカット・スティーブンスは、若い頃の大半をナパ・ヴァレーで過ごした。高校生の頃、夏休みに葡萄畑でアルバイトをしたことでワインビジネスに興味を持つようになり、その後も友人のワイナリーでラッキング、タンクの掃除、瓶詰めなどの手伝いをしていた。カリフォルニア大学バークレー校を卒業後、サンフランシスコの商業不動産会社に就職したが、ワイン事業への情熱が忘れられず、ナパ・ヴァレーに戻る。彼はワインビジネスについて一から学び始め、夜間に葡萄栽培と醸造のクラスを取り、ワインビジネスの勉強を続けながらいくつかのワイナリーで生産、販売、管理の様々な分野を修行していった。
ジャスティンは、2001年に彼の夢の実現のステップとしてハニカット・ブランドを開発した。ワイン造りに関しては、古い友人で有能なワインメーカー、カーク・ヴェンジに助けを求めたところ、カークはすぐに承知し、ハニカットが誕生した。ハニカット・カベルネ・ソーヴィニヨンとジンファンデルの初ヴィンテージは2004年にリリースされ、シャルドネは2009年、メルロは2011年に発売された。セント・ヘレナのシルバラード・トレイルの東側に位置し、素晴らしい洞窟システムを取り入れたハニカット・ワイナリーは、2011年の収穫直前に完成している。現在の総生産量は約2,200ケースである。 

 

MAZE  メイズ 

設立年:2009
オーナー:ポール&ゲリー・マックシャリー
ワインメーカー:マーク・ヘロルド
解説: その機会は、2009年の収穫前にポール・マックシャリーとマーク・ヘロルドの偶然の出会いにより訪れた。2人は共通の考え方をもち、ナパ・ヴァレーの隅々から非常に優れた果実を調達し、最高級のフレンチオーク樽100%を使用して、メイズ・ワインは誕生した。
ポールとマークが年間を通じて並はずれたワインの生産に取り組んで得た経験は、最高品質の果実を生産する葡萄畑を見る目を養った。ポールとマークは、これらの葡萄畑をメイズ・ワインに取り入れる機会が得られたことにとても感謝している。しかし最終的には、消費者が支援するメイズの哲学やメイズ・ワインを楽しんでくれることこそが、メイズを語り続けていくものとなることを彼たちは信じている。 

 

Patland Estate Vineyards パットランド・エステート・ヴィンヤーズ 

設立年:2007
オーナー:パットランド・ファミリー
ワインメーカー:ジェイ・ブノクリスティアーニ
解説: 25年前、ヘンリーとオルガの若きカップルが最初にナパを訪れたとき、このワインカントリーのユニークさに魅了されてしまった。それから毎年訪れる度に、絶妙な芸術、美食、そして最高級のワインなど夢のような世界を発見していく。2007年に、彼らは自分達の人生をナパ・ヴァレーに賭ける時期だと決意し、テラ・デル・クオーレの葡萄畑を購入した。土地と葡萄が手に入り、次のステップは高名なワインメーカー、ジェイ・ブオンクリスティアーニと提携するのみであった。彼らの初ヴィンテージの成功以来、葡萄畑を広く、新たな高みに到達させるために成長してきたパットランド・チームは、現在も、日々成長するファミリーである。この家族は パットランド・ブランドの要素である深み、純度、そしてエレガンスをうまく映し出したワインを通じ、複雑に結束している。 

 

St. Helena Winery セント・ヘレナ・ワイナリー 

設立年: 1994
オーナー: マイク・ケラー
ワインメーカー: アーロン・ポット
解説: セント・ヘレナ・ワイナリーは、ケン・プラムから17エーカーの土地を購入後の1994年に設立された。葡萄畑は、シュナン・ブラン、カベルネ・ソーヴィニヨンの組み合わせが植えられ、果実は周囲のワイナリーに売られていた。1995年には、居住部分と外部の建物が建設され、残りの13.5エーカーのテロワールが見直された。その土地はカベルネ・ソーヴィニヨンを育てるに優れた環境であったため、病気にかかったつるを除去し、カベルネ・ソーヴィニヨンのクローンを植え、同時に少量のプチ・ヴェルドとプチ・シラーもブレンド用に植えられた。葡萄は成熟し、クインテッサを含める数々の高名なナパ・ヴァレー周辺のワイナリーに売られた。クインテッサのゼネラルマネージャー兼ワインメーカー、アーロン・ポットはその土地柄に魅了され、葡萄畑とその特殊なテロワールに関係していった 。現在では果実のすべてがセント・ヘレナ・ワイナリー独自のワイン生産に使用され、アーロンの監督下で年間約1,700ケースのカベルネ・ソーヴィニヨンが出荷されている。テロワールに忠実なスタイルで、可能な限り最高のワインを造るためのアーロンのコミットメントは、セント・ヘレナ・ワイナリーに関わる全員が共有する目標と情熱の源となっている。 

 

V12 Vineyards  V12 ヴィンヤーズ 

設立年:2006
オーナー:ジミー·ヴァッサー、ジュニア
ワインメーカー:スティーブ・レイノルズ
解説: V12ヴィンヤーズは、フォーカス、決意、チームワーク、卓越性、そして勝利の伝統から生またワイナリーである。比類なき車の愛好家であり自動車事業家であったジム・ヴァッサー・シニアは、家族に車やモータースポーツへの情熱を植え込んでいた。そして彼の子供は若い頃から車のレースに関与し、車は、家族にとって必要不可欠なものとなっていた。彼の息子、ジミー・ヴァッサー・ジュニアは、最終的にはプロのレースカー・ドライバーとなり、インディカーのチャンピオンとなった。
90年代に家族はナパ・ヴァレーで自動車ディーラーを購入する。ワイン産地で仕事や生活をすることでジミー・ジュニアはワインに興味を持ち、2001年にかつての鶏牧場を購入した。数年かけてこの土地はV12ヴィンヤーズ・エステートに生まれ変わり、最初の葡萄の木は2006年に植えられ、収穫は2年後の2008年、初のヴィンテージとなった。
V12は、単なる数字ではない。Vはヴァッサー・ファミリーを表し、12はジミー・ジュニアの勝利のレース番号であった。V12はパワー、スムーズな操作と独特の音をもつ究極のレーシング・エンジンで、12は4つのクローンがV12ヴィンヤーズ・エステートの4つの異なる台木に4つの葡萄園ブロックに分けられて植えられていることを表わしている。

 

VinRoc Wine Caves ヴィンロック・ワイン・ケーブス 

設立年:2004
オーナー:キキ・リー & マイケル・パルメンター
ワインメーカー:マイケル・パルメンター
解説: ヴィンロックの名前は、岩がゴロゴロするような岩山の畑に由来する。この岩山は、葡萄を育てるには最適な高度環境を提供し、岩を切り刻んで作った洞窟は一定の温度と湿度を保ち、ワインを保管し、熟成させするには理想的なものとなっている。ナパ・ヴァレーの東斜面、1600フィートの高度に位置する葡萄畑は、霧の上に位置し、日中は晴れ、夜は涼しく、赤い火山岩の土壌は複合的で、濃厚な果実を低収穫量で生産するマイクロ環境である。一度に1トンしか収穫されず、それも成熟のピーク時の房に限られ、葡萄は大きな収穫箱にではなく、小さな収穫箱で、隣接しているワイン用の洞窟に運ばれ、即座に手作業で実を房から外して選り分けられるマイクロ収穫である。3000平方フィートの洞窟の中にあるワイナリーは、低容量、高質な特化型オペレーションに適した欧州製の特別注文の機器を使用して設計されている。収穫された果実は1トン毎に発酵され、フランスのオーク製の樽で、融合されるまで2年間おかれるマイクロ醸造を行う。こうしてマイクロ工法のナパ・ヴァレー・カベルネ・ソーヴィニヨンが造られるのである。